私が7年住んでいた上海は、日本人が多く住む地域だったので、外国人専用窓口を持った病院が、いくつかありました。

日本人医師がいたり、日本人看護婦がいたり、通訳が常駐していたり、安心は安心なのですが、注意したいのが、料金も高めだということです。中には「日本人は海外旅行保険で支払うから、金払いがいい」という前提で設備を豪華にしたりして、日本人をターゲットにして集客しているところもありました。そういう病院は当然ですが、医療費も高くなります。

海外では医療がビジネスになっていることが多いのです。ある保険代理店さんに聞いたところでは、上海とシンガポールで、特に、高額支払いの病院が多いんだそうな。

参考までに、私が中国(上海)の病院へ行ったときの領収書を掲載しておきます。(ちなみに、海外旅行保険を利用する場合で、領収書を受け取ったことは結構少ないです)

中国(上海)医療費の領収書
↑これは、2008年7月に、背中に腫れ物ができたときに行った病院の領収書です。

外国人専用病院で、診てくれたのは日本人の先生。診察は20分もかからないくらいで、「そんなに気にしなくて、大丈夫ですよ〜」と、薬を出してくれて終わりでした。そんな軽い診察で、4万2000円という請求額です。(2008年7月当時のレート。1米ドル=106円)気軽に持ち金だけで行ける額ではないですよね。。。

上の領収書の内訳を、さらによく見てみましょう。”Procedure”というのが処方箋作成料だと思うのですが、↓これがもらった処方箋です。
中国(上海)の病院の処方箋

日本で病院にかかったときの費用の内訳って、私も注意して見たことがないのですが、処方箋を書いてもらうのって、いくらかかるんでしょうか。これは上海の外国人向け病院なので翻訳費用込みの額。ここのは専門分野の翻訳費を上乗せしているから高いんでしょうか。。。。

細かい話ですが、薬代の32.8ドル(≒3720円)というのも、もらったのが15粒ですから、結構いい値段です。このケフラール250mgという薬を、帰国後、日本のインターネットで価格を調べてみました。1粒60円前後。15粒なら900円です。

海外で日本語の治療が受けられるのですから、いろいろと諸経費がかかるのは、まあ、しかたない。結局は、この金額を受け入れるしか我々には方法がありません。

私が言いたいのは、「この病院は、海外駐在員が利用する、ごく普通の病院だ」ということで、この価格はボッタクリ病院のものではなく普通の病院のものである、ということです。

この「ちょっとした診察で4万2000円」という請求額を基準に考えると、3回くらいで、1年の海外旅行保険の保険料を上回ることがわかると思います。だから、「保険の使いすぎで、次の年に保険に加入できなくなる」という海外旅行保険の延長拒否問題が起こるんですね。

よく体調を崩す人は、病院を利用するのは、年2回を目安にすること。もしくは、入国して3ヶ月以内ならクレジットカード付帯保険を先に使うなど2年目以降に影響がないように、工夫したほうがよさそうです。

ちなみに、病院だけではなく、海外旅行保険の現地サポートを請け負っている、現地のエージェントもお金目当てで迫ってくることもありますので、必ず領収書や保険金請求書に目を通すようにして、注意しましょう。(参考記事:通訳料目当ての現地エージェントの記事

保険と言っても無駄遣いはせず、上手な海外旅行保険の利用で、快適な海外生活を送ってくださいね。