判断基準

タイで盲腸手術:約50万円

  • 全体的に、日本と同じか、少し高いくらいの額の医療費(日本の10割負担額と比較)
  • 重病で日本に移送になったときの費用 約200万円
のむてつ所長のむてつ所長

盲腸で約50万円ということなので、「治療費用」の補償額は最低でも200万円は欲しいところ。「治療・救援費用」と合算の場合は400万円以上は欲しいです。

タイの医療費は、日本の医療費(10割負担額)と価格的には、ほぼ変わらず、そんなに高くないと言えます。治療費用の最大補償額の目標を200万円と考えると、年会費無料のクレジットカード1枚の付帯保険でも十分にカバーできる額です。(参考:海外旅行保険付帯カード比較表)

重病で日本へ移送になったときの費用も約200万円ですから、これも保険付帯カード1枚の「救援者費用」でカバーできる額です。(ただしカード付帯保険は90日以内の旅行に限るので注意してください)。90日以上(3ヶ月以上)の保険の節約方法に関しては、こちらの記事にまとめています。⇒半年〜1年など長期海外旅行保険の節約方法3つ

以下、参考にしたデータ・情報

現在の為替レート:1タイ・バーツ=[rate_Exc amount=”1″ from=”THB” to=”JPY”]円 (←googleからの自動取得値)

↑この現在の為替レートは、下記の昔のデータと比較するときに、ご利用ください。

2013年のデータ

↓出典:東京海上日動 世界の医療と安全2014年 より(換算レート不明。おそらく、1バーツ3.0〜3.4円くらい)

バンコクの医療費
病院の部屋代
(1日あたり)(薬代、X線代、検査費は含まれない)
公立病院
(医師費用を除く)
個室 約4,700~5,200円
セミ個室 約3,900~5,200円
一般病棟 約2,000~2,600円
I.C.U/C.C.U 約7,800~1.3万円
私立病院
(医師費用を除く)
個室 約1.3万円~約5.2万円
セミ個室 約1万円~約1.6万円
一般病棟 約6,500円~約1万円
I.C.U/C.C.U 約2.6万円~約7.8万円
入院保証金 公立病院 基本的に不要
私立病院 必要
手術費   虫垂炎 アキレス腱断裂
公立病院 約7.8万〜13万円 約18万〜21万円
私立病院 約31万〜39万円 約78万円
入院期間(平均) 3日~5日 5日
外来初診料 胃腸炎
公立病院 約2,000~2,600円
私立病院 約3,900~7,800円
当地から日本への移送費 約189万円〜202万円(ストレッチャー使用、定期便利用、付き添い医師1名、看護師1名)
備考 ●移送費は利用する航空会社および、時期により異なる。
●バンコク市内の私立病院の多く、日本人専用デスクが設置されている。

2009年のデータ

↓出典:東京海上日動 世界の医療と安全2010年より(換算レート2009年9月7日 1バーツ=2.7円)

バンコクの医療費
病院の部屋代
(1日あたり)(薬代、X線代、検査費は含まれない)
公立病院
(医師費用を除く)
個室 約1,400~5,500円
セミ個室 約800~1,400円
一般病棟 情報なし
I.C.U/C.C.U 情報なし
私立病院
(医師費用を除く)
個室 約5,500~約1.1万円
セミ個室 約2,800~5,500円
一般病棟 約2,800~5,500円
I.C.U/C.C.U 約2.8万~5.5万円
入院保証金 公立病院 必要(中には不要な病院もある)
私立病院 必要(約14万円~)
手術費   虫垂炎 アキレス腱断裂
公立病院 約2.8万円 約2.8万円
私立病院 約8.3万~14万円 約8.3万~14万円
入院期間(平均) 5日~7日 5日~7日
外来初診料 胃腸炎
公立病院 約800~1,400円
私立病院 約4,200~5,500円
当地から日本への移送費 約73万円
(内訳)
ストレッチャー費用 約32万円
付き添い者の航空券(定期便利用) 約21万円
付き添い医療班費用 約17万円
陸上移送、医療機器費用 約3万円
備考 ●移送費は利用する航空会社および、時期により異なる。
●バンコク市内の私立病院の多くは、日本人専用デスクが設置されている。

虫刺されで10万円!(@_@;)

■類別/保険金お支払い項目
虫刺されによる足の腫れ(事故地バンコク)
■事故の内容
bさん(男性24歳)は、観光中に両足首を蚊にさされました。その後、両足は腫れあがり、歩くのも辛い状態になってしまったため、病院を受診して治療を受けました。
■お支払い
疾病治療費用99,756円
合計99,756円

象に足を踏まれて入院。136万円。やはり、大きな金額がかかるのは、家族が日本から駆けつけたり、自分が日本へ移送される、救援者費用ですね。

■類別/保険金お支払い項目
象に足を踏まれて負傷(事故地バンコク)
■事故の内容
aさん(男性39歳)は、象に足を踏まれ、右足の甲を負傷してしまいました。病院を受診したところ、手術と入院が必要と診断されました。病院には妻が救援者として、駆けつけました。
■お支払い
傷害治療費用167,641円
救援者費用1,195,489円
合計1,363,130円

2008年のデータ

↓出典:盲腸手術の総費用AIU調べ(2008年)

都市名 費用 入院日数
サンフランシスコ 250万 入院2泊3日
ニューヨーク 150万 入院2泊3日
バンクーバー 216万 入院2泊3日
ジュネーブ 297万 入院3泊4日
ロンドン 151万 入院2泊3日
パリ 113万 入院2泊3日
ローマ 110万 入院2泊3日
マドリッド 97万 入院3泊4日
香港 90万 入院2泊3日
上海 68万 入院2泊3日
ソウル 63万 入院2泊3日
バンコク 40万 入院2泊3日
北京 20万 入院2泊3日
シドニー 86万 入院2泊3日
クライストチャーチ 86万 入院2泊3日
ホノルル 195万 入院2泊3日
グアム 86万 入院2泊3日

↑総費用は、外国人が私立病院の個室を利用し手術も複雑でない場合を想定。手術費の他、病室代、看護費用、技術料などを含む。 また総費用は手術費の他、看護費用、技術料などおよび平均入院日数の病室代などを含む。腹膜炎を併発していた場合、手術料はさらに高くなる。

↓出典:ジェイアイ傷害火災HP(2008年2月。1バーツ=約3.1~3.6円)

タイ(バンコク)の医療費
  内容 日本(10割負担額)
救急車の料金 ①公営:通常利用しない
②民営:約4千~7千円
①無料
②通常利用しない
初診料 約2千~7千円 2,700円
病院部屋代
(1日当たり)
①相部屋:通常利用しない
②個室:2.6万~5.5万円
③ICU:3.7万円
①1.7万円
②2万〜5万円
③8.8万円
盲腸手術の治療費 ①総費用:51万円~
②平均入院日数:2~3日
①40万円
②4~7日間
骨折時の治療費
(橈骨末端閉鎖性骨折)
3.7万円~ 1.5万円
ファミリードクター制度 なし なし
*初診から専門医の受診が可能(ただし、総合病院等で紹介状が必要な場合あり)
乳児死亡率(1千人当たり) 12人 2.4人

↑乳児死亡率のみ2011年のデータ。

2004年のデータ

↓出典:ジェイアイ傷害火災HP(換算レートは2004年3月。1バーツ=約2.8円)

都市名 救急車の料金 入院
保証金
病院部屋代
(日額)
盲腸手術の
総費用
(入院日数)
タイ
バンコク 約3千円(民営) 必要 約1.2万円(個室)
約5千円〜(一般)
約20万円
(2〜3日)

その他の情報

医療事情は、首都バンコクと地方都市、地方都市と農村部、さらには個々の医療施設により大きく異なりますが、主要都市の公立基幹病院や代表的な私立病院では概ね良好です。バンコクでは、代表的な私立病院の医療水準はかなり高く、日本の病院と比較しても遜色はないと言えます。それらの病院では、日本の医学部を卒業した医師、或いは日本の病院で研修経験のある医師又は看護師などが勤務しています。また日本語通訳(日本人又はタイ人)が勤務し、専用窓口を設けるなど、日本人受診者の便宜を図っています。なお、私立病院では診察料・治療費等は各々の病院が独自に定めており、全般に日本と比べて安価とは言えませんので、支払い時のトラブルを避けるためにも、事前に料金等を確認するか、または海外旅行傷害保険などの保険が適用されるか確認することが必要です。保険への加入を是非お勧めします。

今日はPTアシスタントからタイの病院・高齢者事情について少し聞くことができた。
基本的に政府管轄の病院であれば(要するに公立病院のような)であれば、医療費は無料とのこと。…(省略)…タイは高級ホテル並みの私立病院も多くあり、そちらは全額私費になる。一回の病院受診で5000バーツぐらいかかるとのこと(日本円で約2万)。私も一度私立病院を受診したことがあるのだが、薬代も含めて5000バーツくらいかかった。…(省略)…国民のほとんどは私が現在ボランティアに来ているような公立病院に来る。私立の病院に行くのは海外から来ている駐在員がほとんどである。なので、私の病院は朝からめちゃめちゃ混んでいる。私はだいたい朝7時半に出勤しているが、すでに長蛇の列。高齢化が進んでいるタイでは病院の混みようは日本以上である。また病院の数も日本ほど多くないので(ポータラーム市で一つだけ)混むのも当然である。

↓こちらはバンコクの医療機関で働く方のブログから。救急車情報。

救急車費用は有料で、それも距離と装備でお値段が違います。タイにも一忚、公共福祉サービスの一環での救急車サービスがありますが、…(省略)…そのサービスレベルは日本ほど高くなく、
すべてタイ語でサービスが行われる上、近隣のタイの公立病院へ搬送されるので、外国人が使うにはハードルが高く、運ばれた先の公立病院の救急治療内容も私立病院と比べるとレベルが低いので、結局公的救急車(有料)サービスを受ける患者は、日頃からその公立病院を利用している患者やその家族がほとんどのようです。一方、私立病院の場合、自前で救急車を所有しており、患者は患者自身が日頃利用している病院へ直接電話連絡し、救急車を依頼することになります。有料ですので、本当に救急車が必要な患者以外、救急車を依頼しません。

バンコクの代表的な私立病院の医療設備は,日本の病院と比べても遜色なく,優秀な医師も多数勤務しています。また,日本に留学経験のある医師も多く,タイの医師免許を取った日本人医師が勤務する病院もあります。日本人スタッフや日本語通訳者を常駐させている所もあり,日本語での問い合わせも可能です。地方の主要都市の代表的な私立病院も,医療設備はおおむね整っています。私立病院の医療費はしばしば高額となりますので,渡航前に十分な補償内容の海外旅行傷害保険に加入することを強くお勧めします。

私立病院は・・・
1、医療(治療)費が高い。…(省略)…
2、高いだけあって快適サービス。…(省略)…
 ①日本語、英語で完璧なフォローを受けられる。…(省略)…
 ②待ち時間ほとんど無し(診療科によって差があると思います)…(省略)…
 ③設備も素晴らしい…(省略)…
3、海外保険は重要
日本語が普通に通じる(または通訳がいる)病院はここ以外にも幾つかある。しかし、私立病院ではいわゆる「自費」になるので、診療費は最低でも日本の3倍(3割負担の人の場合)、面倒な病気や大きな怪我でもすれば数十万円〜数百万円かかる場合がある。…(省略)…今回のオレの場合は大した金額が掛からなかったけど、そういった意味で、旅行者用の海外保険に入っておくことは非常に重要です。

タイの病院には、一般市民が使う公立・私立病院の他、駐在員や、外国人VIP入院患者、タイ人富裕層を対象にした医療費の非常に高い5スターホテル並みのサービスが受けられる私立病院までたくさんの病院があります(そういう私立病院は海外旅行保険の保険証書を見せれば、最高級の治療をしてくれます)。タイではお金が払えないと分かるとまったく治療をしてくれない病院がたくさんあります。万が一に備えて、海外保険なり地場の保険に加入したいです。

↓儲け主義的な病院も多く、同じ診察・治療でも病院によって、かなり値段が変わるとのこと。

日ごろから、掛かり付けの医師を時間をかけて選んでおくことを、お勧めします。というのは、タイには外人を先進国から誘致する目的のため、大規模な国策病院が沢山作られておりますが、病院によっては、酷い儲け主義な傾向が見られるからです。…(省略)…

地方では、余り注意はしないでもよいようですが、同じ株式会社でも、特にバンコクの病院は、無知な外人には、高額の過剰診療をする傾向があるかも知れません。実際、或る日本人とタイ人夫婦が、胎児のエコー診断をサミティベート病院でしたときの場合、大変酷かったようです。単なる胎児のエコー検査だけに訪れたのに、若い女性の医者が出てきて、30分間エコー診断しただけで、ご大そうにも、1万バーツ近くも(9000~10000バーツ)請求されました。…(省略)…

一方、チェンマイのランナー病院は、常に日本人女性通訳がいて非常に便利だったし、病院全体の雰囲気や親切さもまことに自然そのもので、よかったのそうです。そしてエコー診断なんか2,30分も見てくれて、エコー診断料金は 僅か250バーツしか取られなかったといいます。…(省略)…

サミティベートは通訳も、広告とは大違いの僅か午前中の4時間だけ。全体の親切さも非常に演技がかった、もって回ったような不自然な丁寧さ、そのものだったと言う。病院は総大理石張りの超高級ホテル風。
しかし 仏作って魂入れず!・・・・、

↑儲け主義的な病院は、一回の支払いが高くなるので、1年などの長期海外旅行保険を契約している人は要注意。保険を使い過ぎると、次の年から保険会社に契約を断られたりするからです。(カード付帯保険を使う旅行者は、関係のない話ですが)