判断基準

ロシアでの盲腸手術:約60万円

  • 全体的に、日本の1.5倍〜2倍くらいの額の医療費(日本の10割負担額と比較)
  • 高度な治療の場合は、ドイツへ移送の可能性 約400万円
  • 日本に移送になったときの費用 約700万円
のむてつ所長のむてつ所長

盲腸手術60万円のレベルなので、「治療費」の補償限度額としては、最低200万円は欲しいところです。ただし、重症で日本に移送になったときは、移送費用が約700万円と高額なので、「救援者費用」の額を700万円以上にしておきましょう(「治療・救援費用」の合算の場合は最低1000万円は欲しいです)。

ロシアの医療費は、欧米諸国と比較すると、そこまで高額ではないのですが、日本や他国へ移送になったときの移送費用が非常に高額なので、注意が必要です。

「治療費補償」については、年会費無料のクレジットカードに付帯する保険が、治療費の限度額が200万円なので、カード付帯保険だけでカバーしようと思えば、1枚でカバーできる額です。ただし、重病時に、日本へ移送するときの費用が、なんと約700万円。移送費用は「救援者費用」という項目でカバーされるのですが、700万円となると、保険付帯カード3枚が必要になります。(参考:クレジットカード海外旅行保険比較表(80種以上))

また、もう一点、注意してください。カード付帯保険は90日間が最長。3ヶ月以上の期間の場合は別の節約方法が必要、という点です。こちらの記事にまとめているので参考にしてみてください。⇒半年〜1年など長期海外旅行保険の節約方法3つ

以下、参考にしたデータ・情報

現在の為替レート:1ルーブル=failed円 (←googleからの自動取得値)

↑この現在の為替レートは、下記の昔のデータと比較するときに、ご利用ください。

2008年のデータ

↓出典:ジェイアイ傷害火災HP(2008年2月。1ルーブル=約4.3〜4.4円)

ロシア(モスクワ)の医療費
  内容 日本(10割負担額)
救急車の料金 ①公営:9,300〜1.9万円(市内)
②民営:3.5万円(5kmまで)+走行加算500円/km
①無料
②通常利用しない
初診料 15,400円 2,700円
病院部屋代
(1日当たり)
①相部屋:5.1万円
②個室:7.2万円
③ICU:7万円
①1.7万円
②2万〜5万円
③8.8万円
盲腸手術の治療費 ①総費用:53.4万~62万円
②平均入院日数:2日
①40万円
②4~7日間
骨折時の治療費
(橈骨末端閉鎖性骨折)
2.8万円 1.5万円
ファミリードクター制度 あり
*緊急時を除き、(歯科等一部を除き)全科診察可能な医師の診察を受け、その後必要に応じ専門医へ紹介
なし
*初診から専門医の受診が可能(ただし、総合病院等で紹介状が必要な場合あり)
乳児死亡率(1千人当たり) 8.4人 2.4人

↑乳児死亡率のみ2011年のデータ。

その他の情報

(2)医療の実情:病院といえば,旧態依然とした公立の施設しかなかったロシアですが,モスクワなどの大都市では,立派な私立病院が出来てきました。…(省略)…施設・設備については日本の基幹病院に劣りません。中には日本人医師やロシア人日本語通訳が働いている私立病院もあります。

 公立の病院も改善が進んできましたが,職員がロシア語しか解しませんし,外国人には受診手続きが煩雑で,慣れた方でないと利用はなかなか難しいことから,日本人は,外国人向けの私立病院を私費診療で利用することが一般的です。

 私立病院の医療費は概して高額で,診察料として最低でも100~150米ドル程度が必要で,さらに検査料・薬品代などが加わります。入院や手術を受ける場合は,事前に保証金(デポジット)の支払いを要求されることが殆どです。(例:急性虫垂炎で入院の場合5千ユーロ,狭心症で入院の場合2万ユーロ相当)。医療費は,ルーブル貨で請求され,現金あるいはクレジットカードで支払います(外貨現金での支払いは出来ません)。なお,モスクワでは,海外旅行傷害保険のキャッシュレスサービスを利用出来る私立病院があります。

 いずれにせよ,日本とは医療文化が異なり,きめ細かい配慮のきいた医療はあまり期待できませんので,出産,緊急性のない外科手術,難易度の高い検査・処置などは日本に帰国して行うことをお勧めします。

(4)緊急移送:ロシア都市部の医療水準は以前に比べて上がってきており,脳血管疾患や心血管疾患,重症外傷といった一刻を争う救急疾患の診断・治療については,無理に国外へ緊急移送するよりも当地の設備の整った医療機関で対処した方が,リスクがより小さいこともありますが,緊急移送が必要となった場合,ロシアからヨーロッパや日本への緊急移送は,非常に高額(例:フランクフルトへの寝台移送の場合約400万円,東京への専用機移送の場合約2,000万円)が提示されますので,海外旅行者保険への加入は必須となります。保険加入の際は,受診できる医療機関や受診方法,補償額,キャッシュレスサービス付帯の有無,免責事項など保険約款を確認して下さい。

国外へ緊急移送なんて目には誰も遭いたくないものですが、そんな目には絶対あわないという保証もありません。今すぐに治療が必要となった場合は選択の余地もありません。出発前には保険の準備をしっかりとしておいたほうがよさそうです。

欧米系のクリニックでの治療費や移送費は極めて高額なので,補償範囲の広い海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。また,本邦への転院や緊急移送の際には,煩雑な手続きや高額な費用を請求されることが予想されますので,手続きの代行や病気,傷害等に対する金銭面での対応をカバーする保険に加入していれば,緊急の事態にも対処できます。

国立病院は、かなり大変そうです。旅行者としては、値段が高くても、私立病院に行くことになりそうです。

私が絶対に行きたくないところ・・・それは・・・『移民局』と『病院』です!!!…(省略)…これと同じくらい嫌いなのがロシアの国立病院です。…(省略)…私は今でも好きになれません。むしろ、絶対に行きたくない。まず、病院なのに『汚い』。…(省略)…入った瞬間、「え?牢屋?」と思うぐらい、薄暗く清潔感がありませんでした。ちなみに、これは国立の病院なので、私立であればとてもきれいです。次に、『待ち時間』。こちらでは、アナウンスで名前を呼ぶ・・・なんていうサービスはありません。…(省略)…誰も全体を把握していないため、ケンカになることもしばしば・・・。おまけに、医療が無料なため、院内は常に人で溢れています。朝から並んだとしても、半日か検査の内容によっては1日かかることもあります。
…(省略)…
無料がゆえのこのサービス。1日で全ての検査ができないんです。ロシアではよくあるんですが、病気になると平気で1週間ぐらいみんな病気休暇をとります。それって、単純に病気で休むだけじゃなく、病院へ行くためというのもあるんでしょうね。…(省略)…
無料だけど時間がかかるロシアの国立病院。そのため、最近では私立の病院が人気になりつつあります。…(省略)…診察だけで1回500(650)ルーブル。検査になると300(450円)ルーブル以上。1回だけで1000~2000(1500~3500円)ルーブルはかかると思います。それでも、時間がない若い人や学生はこちらを選ぶようです。確かに、言われてみれば国立の病院にはお年寄りしかいませんでした。

ちなみに、私が私立へ行かなかった理由は、値段だけではありません。私立で働いている医師は、もともと国立で働いてる医師が多いからなんです。要するに、国立の給料だけじゃ足りないから、空いている時間は私立の病院でがっつり儲けるって寸法ですね(苦笑)時間が早くなるだけで、中身は変わらない・・・どうです?あなたなら払いますか?

↓こちらは、ロシアの国立病院の医療関係者の態度が悪いということがわかる記事。少し覚悟をしておいたほうが、よさそうです。

最近こういったニュースがありました。
『病院の医師たちへ。失礼な態度に対して減給を。』Врачам в поликлиниках будут снижать за грубость
http://medvesti.com/news/ru/31287-vracham_v_poliklinikah_budut_snizhat_zarplatu_za_grubost.html
私も今まで自身の経験から、ロシアの病院や医療関係者のあれこれを書いてきましたが、本当にロシアの病院(特に国立)は医療関係者の態度が悪くて疲れます。…(省略)…でもショックを受けたり、ストレスを感じたりしているのは、私達のような外からの人間だけではなく、ロシア人自身にとってもそれは同じでした。まあ人種は違えど、同じ人間ですからね。で、記事の内容をざくっというと、今後患者に対して失礼な態度をとり、定期的に患者からの苦情を寄せられた医療関係者を減給処分にする「かもしれない」ということ。…(省略)…でもただでさえも国立病院の医療関係者の給料は薄給で有名なのに、そのうえさらに減給されたら、たまったもんではないですよね。

↓こちらはモスクワの私立病院に関する体験談。日本の保険会社の対応がいつも遅いんだそうで、そういうこともあることを頭に入れておいたほうがよさそうです。(元記事には、壮絶な公立病院の様子も書かれているので、元記事も良かったら見てみてください。)

昨日怪我をされて運悪くロシアの病院に運ばれてしまった日本人の方のお手伝いをしました。…(省略)…ヨーロピアンメディカルセンター(まともなでも超高額な病院)からの救急車を待ち、一緒に移動して、入院の手続き。しかし、病気や怪我の方のお手伝いをしていつも思うことですが、日本の保険会社の対応が遅い!ヨーロピアンメディカルセンター(EMC)は、英語も通じるし施設も整っているしいい病院ですが、治療費がべらぼうに高い。そして、保険会社からの支払保証の手紙もしくは患者さんが前金を払わないとちゃんとした治療はしてもらえないし、入院病棟に運んでもらえないのです。

いつもそうですが、今回もその支払保証の手紙が来るのが非常におそかった。…(省略)…結局、支払保障の手紙が来たのはEMCに到着してから4時間半後。あーしゃがEMCを出れたのは24時でした。

↓こちらの記事は、モスクワの公立病院と私立病院の違いがわかりやすく書かれています。まずは、↓公立病院から。

こちらへ来て7、8ヶ月の頃、大学の食堂でいきなり脳貧血で気絶し…(省略)…救急車でロシアの病院へ運び込まれて三日ほど入院した事があります。その時は…(省略)…ロシアの普通(?)の病院に入りました。その時は

・入院病棟はベッド数が足りなくて最初の晩は廊下の簡易ベッドで一晩過ごしました。
・大部屋にかなりいろんな病気の人がまとめて入院中。…(省略)…
・お医者さんを始めスタッフは基本的に親切で熱心に見てくれている感じ。…(省略)…
・無料!(ソ連時代は、よく知られている様に医療費は無料でしたが、今もそういう病院がある、という事は大学のロシア人同僚達にとってもちょっとした驚き。)

そして、私立病院が↓こんな感じなんだそうです。肉離れの治療で、薬代込み約3万円なので、やはりかなり高いですね。。。

で、今回の病院は

・”European” というだけあって、英語可。最初に予約の電話をした時は、名前を言った時点からなんと日本語!(^o^)
・お医者さんは、足のどこがどうなっているのか、とか、この薬は痛み止め、この薬は…(残りは忘れた (^^;;)という説明を詳しくしてくれた。
・受付や会計の人も親切。こっちが受付が空くのを待っていたら “Can I help you?” とにこやかに声をかけてくれるなんて、ロシアに失礼とは思いながらも「ここはどこの国?!」と思ってしまった。
・有料、ですが、請求書を見ると、ありゃ、167.00 じゃないか、167 ルーブル=約400円?安い!と思っていました。このブログを書くまでは。確認のためもう一度請求書を見直すと…、「あ、やられた!」下の方をよく見たら「通貨:условная единица(略して у.е. = u.e.; 直訳すると conditional unit)」、その下に「1u.e. は1ユーロ」。
…(省略)…
・薬は院内薬局で買いました。調剤薬局があるのかどうかは知りません。が、…、薬代が高い!いきなり五千何百ルーブルという数字(一万数千円)を聞いた時は青くなりました。クレジットカードで払えましたが…。旅行保険は薬代もカバーしてくれるようですが、別請求。あー面倒くさい。(>_<) で、足は一体なんだったのかと言うと、…(省略)…肉離れ(左腓腹筋の部分断裂)。