判断基準

ノルウェーでの盲腸手術:約50万円

  • 全体的に、日本の2割増し〜2倍くらいの額の医療費(日本の10割負担額と比較)
  • 重病で日本に移送になったときの費用 約350万円
のむてつ所長のむてつ所長

盲腸手術50万円のレベルなので、「治療費」の補償限度額としては、最低200万円は欲しいところです。ただし、重病で日本に移送になったときは、移送費用が約350万円と高額なので、「救援者費用」の額を350万円以上にしておきましょう(「治療・救援費用」の合算の場合は最低600万円は欲しいです)。

医療費が高いと言われる欧米。しかし、ノルウェーの医療費は、そこまで高額ではありません。

「治療費補償」については、年会費無料のクレジットカードに付帯する保険が、治療費の限度額が200万円なので、カード付帯保険だけでカバーしようと思えば、1枚でカバーできる額です。(参考:クレジットカード海外旅行保険比較表(80種以上))

ただし、重病時に、日本へ移送するときの費用は約350万円と高額です。移送費用は「救援者費用」という項目でカバーされるのですが、350万円となると、保険付帯カード2枚でギリギリカバー可能なレベルです。

また、もう一点、注意してください。カード付帯保険は90日間が最長。それ以上の期間の場合は、別の節約方法が必要です。こちらの記事にまとめています。⇒半年〜1年など長期海外旅行保険の節約方法3つ

以下、参考にしたデータ・情報

現在の為替レート:1クローネ=[rate_Exc amount=”1″ from=”NOK” to=”JPY”]円 (←googleからの自動取得値)

↑この現在の為替レートは、下記の昔のデータと比較するときに、ご利用ください。

2008年のデータ

↓出典:ジェイアイ傷害火災HP(2008年2月。1クローネ=約19〜20円)

ノルウェー(オスロ)の医療費
  内容 日本(10割負担額)
救急車の料金 ①公営:無料(ケースにより有料の場合あり)
②民営:約3万円
①無料
②通常利用しない
初診料 約1.5万~3万円 2,700円
病院部屋代
(1日当たり)
①相部屋:-
②個室:約6万円
③ICU:-
①1.7万円
②2万~5万円
③8.8万円
盲腸手術の治療費 ①総費用:48万円
②平均入院日数:4~5日
①40万円
②4~7日間
骨折時の治療費
(橈骨末端閉鎖性骨折)
約5万円 1.5万円
ファミリードクター制度 あり
*緊急時を除き、(歯科等一部を除き)全科診察可能な医師の診察を受け、その後必要に応じ専門医へ紹介
なし
*初診から専門医の受診が可能(ただし、総合病院等で紹介状が必要な場合あり)
乳児死亡率(1千人当たり) 2.7人 2.4人

↑乳児死亡率のみ2011年のデータ。

その他の情報

ノルウェーの医療水準は高水準ですが,医療機関における診察・治療費用は高額であるため,渡航・滞在に際しては海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。さらに医薬品の大部分は,医師の処方箋が無いと購入できませんので,短期滞在の方で持病がある場合は,必要な常備薬の持参をお勧めします(EU/EEA域外から最長で3か月分の持込み可)。なお,イースターやクリスマス等の長期休暇の時期は,医療機関においても医師や看護師が長期の休暇を取るため,受診が困難な場合があります

北欧に属するノルウェー。医療水準はかなり高いようですね。しかし医療水準が高いとなるとどうしても治療費等も高くなってしまいます。保険の準備をしっかりとしておいた方がよさそうです。

この国で、大病を患ったら間違いなく死にます。(笑)日本のメディアは北欧のいい所ばっかりしか報道しないけど今からワタシがお話するような事もあるんですよ。…(省略)…

☆ ノルウェー、ここが恐ろしいシリーズ ☆

☆ 証拠その1証言者:義理ママ
…(省略)…

義理ママ: ノルウェーじゃね、救急車呼んでも時々来ないのよ~
マジでーーーー?!でも急病人用のタクシーは存在します。料金も保険でまかなわれるそうです。

☆ 証拠その2
…(省略)…義理ママ宅で家の改装の手伝いをしていた友人が、手をナイフでかなり深く切ったんですよ。すっごいエグかったです。傷口パクパクです。本人は涼しい顔してましたけどね、かなり出血してたし、縫合してもらった方がいいと判断したワタシたちは、日曜だったこともあり彼を救急病院へ連れて行ったんですよ。

このノルウェーの救急病院が、ちょっとクセものなんざんす。オスロの救急病院より田舎の救急病院のほうが、いささか対応がマシなような気はするけど、何しかいつも人で溢れ返っていて待たされるんです。それも、あんまり重症に見えない人まで来とるがな。彼も一時間くらい待たされたんだけど、ようやく順番が回って来た時医者がこう言った。『あっ、コレ、僕できないから、僕から電話しときますから別の病院へ行って下さい。』
…(省略)…
予約なしに病院へも行けないノルウェー。それも2,3日後に予約がとれたらいい方で、待ってる間に症状が回復するか悪化するかのどっちかなんですよ。救急病院とは、その名の通り、今すぐ診てもらいたい人が行く病院じゃないですか。当然予約なんていらないんだけど、救急病院とゆ~と、内科、外科、婦人科と何でもありの世界なのに、それに対応できる医者がいないのには驚きました。

今まで1度だけ、緊急検査をしてもらった事がありますが、その時は土曜日でドクターが少なめでした。そのおかげで、受付から6時間は病院にいました…。費用についてですが、ある一定の値段までは100%自己負担です。ある一定の値段を超えると、全て国が負担してくれます。重病にかかった場合はとても助かる制度ですが、骨折などは場合によっては全額負担だったり…きわどい所です。個人的には、日本の3割負担制度結構好きです