判断基準

フィジーで盲腸手術:約30万円

  • 全体的に、日本の3割安くらいの額の医療費(日本の10割負担額と比較)
  • 重病で日本に移送になったときの費用 600万円弱
のむてつ所長のむてつ所長

盲腸手術で30万円なので、「治療費」補償額の目安としては、最低200万円で大丈夫そうです。ただし、重症の場合に、オーストラリアや日本への移送になる可能性があり、移送費用は約600万円なので、「救援者費用」を600万円以上、準備したいところです。(「治療・救援費用」の合算なら800万以上)

フィジーの医療費は、日本より少し安いくらいのレベルです。治療費限度額200万円なら、年会費無料のクレジットカード1枚でカバーできます。しかし、注意点は、治療費ではなく「救援者費用」の項目です。フィジーの医療レベルがあまり高くないことから、重症の場合、オーストラリアや日本へ移送になる可能性が高いです。移送の場合の費用が、約600万円(オーストラリアから日本への移送費用と同じと考えて)。

移送費用は「救援者費用」の項目でカバーする費用です。救援者費用を600万円にしようと思うと、年会費無料の保険付帯クレジットカードだと、3枚くらい準備が必要です。参考:海外旅行保険付帯カード比較表

また、カード付帯保険は90日間が最大です。それ以上の期間の場合は、別の節約方法が必要になります。こちらの記事にまとめています。⇒半年〜1年など長期海外旅行保険の節約方法3つ

以下、参考にしたデータ・情報

現在の為替レート:1フィジー・ドル=[rate_Exc amount=”1″ from=”FJD” to=”JPY”]円 (←googleからの自動取得値)

↑この現在の為替レートは、下記の昔のデータと比較するときに、ご利用ください。

2004年のデータ

↓出典:ジェイアイ傷害火災HP(換算レートは2004年3月。1フィジードル=約63円)

都市名 救急車の料金 入院
保証金
病院部屋代
(日額)
盲腸手術の
総費用
(入院日数)
フィジー
フィジー 1km毎30円(公営)
2,700円〜(民営)
26,000円 3,000円(個室)
1,000円(一般)
13万〜18万円
(5〜7日)

●病院部屋代には 医師の診察費用・手術費用・麻酔費用等は含まれず。
●入院保証金は海外旅行保険に加入していれば、通常不要。

その他の情報

↓盲腸の入院と手術で、30万円くらい。

うちに1ヶ月ほど滞在してダイブマスターコースをとっていた女性が盲腸になり、スバの病院にお連れしたことがある。…(省略)…フィジーの病院にいくことになるのだが、「公立病院だとラウトカ病院だけれど、お勧めできない。どうせ保険が使えるならスバの私立病院にいったら?」といわれた。そこで、ナンディの医院からスバの病院に連絡をとってもらい、車で私が送っていった。…(省略)…スバのプライベートホスピタルは欧米並みにきれい。。保険が適応されるような外国人とか、インド人のお金持ちとかがくるようだった。。ちなみにこの病院、フィジーで唯一の減圧症治療の高圧チャンバーがある。医療と入院費の合計は、日本円で30万円くらいだったかな?治療費は診断書やレシートなどの書類を病院からもらって、日本に帰って保険会社に請求してお金が戻ってくるので、とにかく先に払わなくてはならない。スバのプライベートホスピタルは支払いにビザとマスターカードが使えるけれど、アメックスは使えない。

↓2016年のデータ。現地の私立病院の中でも「高い」と言われている病院で、入院保証金が4万円弱、ICU保証金が7.7万円

◎スバ市
(2)Suva Private Hospital(私立)
概要:治療費は高額。その分富裕層しかいなく、落ち着いた感じがある。専門医受診の際は事前に,診察日診察時間を確認してから受診する必要あり。入院保証金は750フィジードル(FJD),ICU保証金は1,500FJDが必要。手術保証金は内容により金額が変わりますがやはり必要。主なクレジットカードが使用可能。

↓風邪の発熱で、薬代込みで約4000円。(2009年の話)

風邪をひきました。…(省略)…悪条件が重なり、発熱で病院に行きました。留学医療保険に加入しているAIUの「キャッシュレス医療サービス」が受けられるということで地元の人の間では評価が分かれている診療費がとても高いと噂の病院に。(ホストファミリーにこの病院の名前を言ったら微妙な反応)キャッシュレスなのでいくらかかったのかわかりませんが診療費は最低35ドルからと明記してあります。薬局でもらった紙きれから推測すると薬代は45ドル程度らしい。合わせて80ドル、現地では大変な金額でしょう。

公的医療機関では,外国人でも,基本的に無料で診療を受けることが出来ますが,多くの患者が集まり,雑然とした環境で長時間待たねばなりません。必要な医薬品も常に在庫があるわけではありません。外国人や裕福なフィジー国民は,医療費を支払う必要のある私立のクリニックや病院を受診することが通常です。…(省略)…フィジー国内では、非常に限られた検査・治療しか受けられないため、近隣の医療先進国(主にニュージーランドやオーストラリア)へ行って、治療を受ける必要が出てきます。先進国の医療費は高額で、支払い保証がないと、診療を受けられない可能性があります。フィジーを訪問する時は、万一の場合に備えて十分な額の海外旅行傷害保険に加入して来て下さい。

当地では私立の病院・クリニックにはたいてい外国人などが行き、現地の人は主により医療費の安い公立病院に行くようですが、公立病院は待ち時間も長く、スタッフや医療器材・薬剤なども豊富ではありません。また都市部の病院であっても高度な医療技術は受けられず、脳外科や心臓外科の患者、重篤な患者などはオーストラリアやニュージーランドで治療を受ける必要があります。

病院の技術は本当に遅れていると思います。。。…(省略)…友達で一人、目が痛いとずっといっていて、これは尋常じゃない!と伝えても、いやいやクスリで治るから^^;みたいな対応(どこの病院も) だから診断書を書いてくれなかったみたいです(これがないと保険がおりない) もう痛みに耐えかねた友達は一時帰国、すると日本の病院では、危なかった、もっと遅かったら失明してたかもしれない。的な事を言われたらしく・・・…(省略)…風邪クスリとかもある程度は持参した方が良いですね。向こうの先生も日本人にクスリをくれって言ってましたからね。高いからかもしれないし、効かないからかもしれないし。まあラウトカの病院は無料みたいですけどね。診断が無料だったかなぁ。クスリは別途お金が必要だったかもしれないです

公立病院は常に混雑していることや、設備、衛生状態面からも、おすすめ出来る医療機関はない。また公立・私立病院とも、救急では専門医の対応は期待できない。現地にて入院・手術が必要な場合は、オーストラリアやニュージーランドなどの近隣国や、日本での診療が望ましい。海外旅行傷害保険に加入していれば医療費等が免除になるだけでなく、緊急移送サービスも受けられるので、万一の事を考え日本出発前に十分な額の海外医療保険に加入しておくのが良い。