判断基準

オーストリアで盲腸手術:約20万円〜130万円

  • 東京海上とジェイアイの調査データの額が違い、判断が難しい
  • 重病で日本に移送になったときの費用 約400万円
のむてつ所長のむてつ所長

盲腸手術を、高いほうの130万円とすると、「治療費」補償額の目安としては、最低300万円は欲しいところです。(「治療・救援費用」の合算なら700万以上)

「欧米は医療費が高い」というイメージがありますが、オーストリアは、そこまで高くないようです。治療費300万円なら、年会費無料のクレジットカード2枚の合計でカバーできるレベルです。参考:海外旅行保険付帯カード比較表

また、日本へ移送になったときの費用が、約400万円かかるので、これもすべてカード付帯保険でカバーするとしても(「救援者費用」という項目が、これに当たります)、年会費無料レベルのカード2枚で、ちょうどカバーできるレベルです。

ただし、カード付帯保険は90日間が最大です。それ以上の期間の場合は、別の節約方法が必要になります。こちらの記事にまとめています。⇒半年〜1年など長期海外旅行保険の節約方法3つ

以下、参考にしたデータ・情報

現在の為替レート:1ユーロ=[rate_Exc amount=”1″ from=”EUR” to=”JPY”]円 (←googleからの自動取得値)

↑この現在の為替レートは、下記の昔のデータと比較するときに、ご利用ください。

2013年のデータ

↓出典:東京海上日動 世界の医療と安全2014年より(換算レート不明。おそらく、1ユーロ127〜139円くらい)

ウィーンの医療費
病院の部屋代
(1日あたり)(薬代、X線代、検査費は含まれない)
公立病院
(医師費用を除く)
個室 約5.5万円
セミ個室 約4万円
一般病棟 情報なし
I.C.U/C.C.U 情報なし
私立病院
(医師費用を除く)
個室 約11万円
セミ個室 約9.8万円
一般病棟 約7万円
I.C.U/C.C.U 情報なし
入院保証金 公立病院 必要(保険がない場合。金額は各病院の規定による)
私立病院 必要
手術費   虫垂炎 アキレス腱断裂
公立病院 約7.6万円 約7.6万円
私立病院 約11.7万円 約11.7万円
入院期間(平均) 5日 3日
外来初診料 胃腸炎
公立病院 約6千円〜
私立病院 約2.5万円〜
当地から日本への移送費 約207万円〜約396万円
(ストレッチャー使用、定期便利用、 付き添い医師1名、看護師1名)
備考 ●移送費は利用する航空会社および、時期により異なる。

2009年のデータ

↓出典:東京海上日動 世界の医療と安全2010年より(換算レートは2009年9月7日。1ユーロ=約133円)

ウィーンの医療費
病院の部屋代
(1日あたり)(薬代、X線代、検査費は含まれない)
公立病院
(医師費用を除く)
個室 約7.3万円
セミ個室 約5.4万円
一般病棟 情報なし
I.C.U/C.C.U 情報なし
私立病院
(医師費用を除く)
個室 約14.3万円
セミ個室 約13.2万円
一般病棟 約9.4万円
I.C.U/C.C.U 情報なし
入院保証金 公立病院 必要(保険がない場合。金額は各病院の規定による)
私立病院 必要(金額は各病院の規定による)
手術費   虫垂炎 アキレス腱断裂
公立病院 約10.2万円 約10.2万円
私立病院 約15.7万円 約15.7万円
入院期間(平均) 5日 3日
外来初診料 胃腸炎
公立病院 約8千円〜
私立病院 約3.3万円〜
当地から日本への移送費 約239万円〜約366万円
(ストレッチャー使用、定期便利用、 付き添い医師1名、看護師1名)
備考 ●移送費は利用する航空会社および、時期により異なる。
●私立総合病院は数が少なく、また診察費、 治療費は病院や医師によって異なる。

2008年のデータ

↓出典:ジェイアイ傷害火災HP(2008年2月。1ユーロ=約155~161円)

項目 内容 日本(参考)
救急車の料金 ①公営:有料
②民営:約2万~2.4万円
①無料
②通常利用しない
初診料 約2万~2.4万円 2,700円
病院部屋代
(1日当たり)
①相部屋:約7.3万~8.1万円
②個室:約9.7万円
③ICU:約7.3万円
①17,000円
②2万~5万円
③8.8万円
盲腸手術の治療費 ①総費用:127万円
②平均入院日数:3~4日
①40万円
②4~7日間
骨折時の治療費
(橈骨末端閉鎖性骨折)
61,700円 15,000円
ファミリードクター制度 あり
*緊急時を除き、(歯科等一部を除き)全科診察可能な医師の診察を受け、その後必要に応じ専門医へ紹介
なし
*初診から専門医の受診が可能(ただし、総合病院等で紹介状が必要な場合あり)
乳児死亡率(1千人当たり) 3.7人 2.4人

↑乳児死亡率のみ2011年のデータ。

2004年のデータ

↓出典:ジェイアイ傷害火災HP(換算レートは2004年3月。1ユーロ=約132円)

都市名 救急車の料金 入院
保証金
病院部屋代
(日額)
盲腸手術の
総費用
(入院日数)
オーストリア
ウィーン 10,200円〜(公営)
81,400円(民営)
19万円 14万円(個室)
10万円(一般)
73万円
(4〜5日)

その他の情報

9.病気になった場合(医療機関等)
(省略)…私立病院は数人のスタッフ以外は病院が契約した専門医がそれぞれ時間を決めて診療を行います。受診は予約制が原則ですので公立病院と違って余り待つことはなく,より多くのサービスを受けることができます。しかし私立病院は診察料,治療費等は病院,医師によって違い,通常は高額ですので,必ず海外傷害旅行保険に加入しておくか,または別途個人保険に加入することを勧めます。…(省略)…日本語の通じる病院はありませんが,保険でカバーできる通訳を依頼できます(歯科は不可)。支払い方法は振り込み等が多く受診時に現金は不要です。支払期日が過ぎると延滞金が加算されるので注意が必要です。また入院時には,デポジットを要求されます(3,000~8,000ユーロ前後)。…(省略)…救急車を呼ぶ時は144です(国民健康保険に入っていない人は有料で約4,000~5,000ユーロ)。搬送病院は指定できません。

5. 医療事情は良好で,どの診療科も特に問題なく英語で受診することができますが,ドイツ語が必要な場合もあります。また,医療費は非常に高額なので,十分な補償内容の海外旅行保険への加入をお勧めします。

オーストリアは比較的医療施設も整っており、歯科も含め特に問題なく診察を受ける事が出来る。公立・私立とも診療費や混雑具合等以外は、特に大きな差は無い。ただ医療費は非常に高額なため、海外旅行傷害保険に加入するのが望ましい。通常、入院時はデポジットを要求され、外国人の場合、入院費は1日最大936ユーロと治療内容に関わらず決まっている。尚、大きな病院では医師の多くが英語を話せるが、看護婦や受付などドイツ語が必要な場合もある。

一番の思い出は病院へ行ったことです。同行者が手首の痛みがひどくなり病院へ行きました。インスブルック大学病院です。広くて清潔でした。特に予約や紹介状も必要なくて日本の大学病院とはちがいました。でも患者さんは多かったです。先生が途中でサンドイッチと飲み物を持って出入りするのもみました。診断は腱鞘炎でてにギブスをはめられました。治療費は100ユーロあまりでしたが通訳料が700ユーロでびっくりしました。